住まいのあり方も多様化する時代にあって、リノベーションをした住まいに暮らすという選択をする人も増えてきています。ここでは、住宅リノベーションの魅力や特徴についてご説明します。リノベーションを前向きに検討するきっかけになれば幸いです。

 

リノベーション住宅のメリット

リノベーション住宅は、マイホームを手に入れるための選択肢として注目を集めています。新築物件を購入するより安いコストで手に入れられるところや、インテリアを自分好みに仕上げられるところは、リノベーション住宅ならではのメリットです。

 

また、新築物件と比べて、便利な立地の物件を見つけやすいのも、リノベーション住宅の特徴です。リノベーションの対象となる物件は、比較的築年数が古く、まだ家が少なかった時代に建てられた物件が中心であり、駅近などの便利な立地の物件が多数みられます。

 

住宅のリノベーションでは、間取り変更も含めた大掛かりなリフォームを行います。自分が憧れていたインテリアのコンセプトに沿ってリノベーション計画を立て、好きな色やデザインを選んで、リノベーションを進められるのは、大きな魅力です。

 

北欧風のインテリアが好きなら、木の風合いを生かしたナチュラル感あふれる住まいに、ミニマルなデザインに惹かれるなら、白や黒といったモノトーンでまとめてすっきりした印象の住まいにしましょう。

 

頭の中で漠然と描いていた住まいに対するイメージが、実際に形になるのを目の当たりにし、その空間を自分が暮らす場所にできるのは、リノベーション住宅で暮らす醍醐味です。

 

なお、マンションのリフォームにおいては、間取りの変更に一部制限があり、必ずしも希望通りのリノベーションプランが実現できないケースもあります。建物の構造上の問題や規約の都合上、リノベーションが計画通りにはいかないこともあると認識したうえで、リノベーションをするようにしてください。

 

物件を選ぶ段階で、「理想通りのリノベーションができるか」を確認しながら物件選びを進めることが大事です。

近年のリノベーションでは、従来の間取りを大幅に変更し、ゆったりとした間取りの開放感あふれる住まいにするリノベーション方法が人気です。

 

対面式のキッチンを取り入れると、キッチンとダイニングの一体感を生みだし、家族が対話のしやすい空間づくりが叶います。リビングとダイニングの間には可動式の間仕切りを設置すると、必要に応じて、広い一間としても、個別のスペースとしても利用可能です。柔軟性を持たせた間取りにしやすいのも、リノベーションの魅力です。

 

リノベーション住宅の注意点

さまざまな魅力のあるリノベーション住宅ですが、いくつかの注意点やデメリットも知っておくことが大切です。リノベーションする住宅の築年数が古い場合、老朽化の対策を取ることが必要です。特に、水回りの箇所は、劣化によるトラブルが起こりやすいため、慎重に対処することが求められます。

 

また、旧耐震基準で建てられた住宅の場合は、耐震性が不十分である可能性もあります。古い住宅の場合は、補修の必要な箇所が多く、その分補修費用がかさむこともあります。

 

そういった問題点と一つ一つ向き合い、解決しながらリノベーションを進めることになるため、リノベーションは想像以上に労力や時間、コストを要するものです。住まいに対する熱い思いやビジョンがない人では、なかなか乗り切るのが大変な部分も多いかもしれません。

 

リノベーション住宅では、住む人の好みやニーズを反映させた家づくりが叶います。魅力あふれる住宅にするには、物件選びの段階からしっかりこだわりを持って、リノベーションが無理なく実現できる物件を選ぶことが大事です。