古民家の内装をモダンな内装にリフォームするなど、和を取り入れた空間は根強い人気を誇ります。ただ、一般住宅の場合、和室よりも洋室を選ぶ傾向にあります。また、和室メインの中古物件を購入し、洋室に内装リフォームする人も多いことでしょう。

フローリングの内装リフォーム

伝統的な畳は、い草の香りがリラクゼーションになり、美しい佇まいも魅力です。敷いてあるだけで落ち着きます。

 
ただ、現代風のインテリアで選ばれるのはフローリングです。
畳からフローリングにチェンジすれば、北欧モダンやブルックリン風など、さまざまなインテリアを楽しめます。畳からフローリングへの内装リフォームは、単純に畳を取り除いてフローリングを施工するだけではありません。

 
まず畳の下にある資材から、フローリングを施工するためのベースを整えます。また、築年数が古い物件の場合、断熱対策されていないと考えられるので、外気の影響を受けにくくするための施工をするのが基本です。

 
マンションなど集合住宅の場合、床の規制が厳しくなります。そして、リフォームできるかの許可も必要になります。可能な場合、どの範囲まで施工できるのか確認が必須です。
規約に基づいておこなう必要があるので、事前チェックは欠かせません。

押し入れを内装リフォーム

和室から洋室にリフォームする際、押し入れをクローゼットにするのが主流です。洋室から洋室に内装リフォームをする場合はあまり問題ありませんが、押し入れからクローゼットに変更する場合、それぞれ奥行きのサイズが異なります。そのズレを合わせるための施工が必要になるので、要注意です。

 
和室の押し入れは襖が一般的で、洋室にリフォームする場合は多くが引戸になります。木材の種類もさまざまで、それぞれに特性があり、明るさも違いがあるので、お部屋全体のバランスを考えて選定すると良いでしょう。

 
また、断熱されていない場合、結露しやすくなる傾向にあります。結露によりカビが発生し、資材や収納している物にダメージを与えてしまうおそれもあるので、対策を考えておかなければなりません。

 
カビを発生させないために、クローゼット内も床材や壁の素材、仕様を考慮し、内装リフォームするのがベタです。断熱材を取り入れた施工が、対策として役立てられるでしょう。

壁の内装リフォーム

伝統的な和室の壁は、砂壁や土壁が主流で、仕上がりがオシャレな珪藻土や漆喰なども存在が光ります。

 
洋室にリフォームする場合、フローリングとのバランスを考えながら設計するのが基本です。土壁や漆喰、珪藻土などは既存の資材を撤去するなど、施工に時間を費やします。状況や範囲、広さにもよりますが、2日から4日はかかると思っておきましょう。

 
クロスにリフォームする場合、クロスを張りつけるための下地が必要になるため、土壁や漆喰、珪藻土よりも工事費用が高くなります。ただ、施工は意外とシンプルで、工事期間はほかのリフォームに比べると比較的短くなります。クロスはバリエーション豊富なデザインから選定できるのも魅力です。シンプルでスタンダードな無地、カラー、模様などイメージに合ったデザインに出会えるでしょう。

 
内装リフォームをする際は、イメージと予算を決めておくことが大切です。理想を膨らませ過ぎると、費用のバランスが崩れてしまいます。

 
また、デザインばかり力を注いで、機能面を考えないとあとあと後悔することになるので要注意です。資材や構造、広さ、環境など、全体を踏まえて選定しましょう。

おわりに

和室から洋室への内装リフォームは、床や壁、押し入れなど、さまざまです。洋室にフルチェンジするのが一般的ですが、和のイメージを残しつつ洋を取り入れる方法もあります。デザインばかりに力を注ぐと機能面を忘れてしまうので、状況や環境に適した資材、施工で内装リフォームをしましょう。